
スバル サンバー トラックに乗られるIさんより、アライメント調整依頼がありました。
フロントトー調整を行うためのタイロッドが固着し調整が出来なくなった為、タイロッド交換を含む作業と、リヤトー調整を行うためのトー調整ボルトも固着気味ということで、それぞれの部品交換を含めたご依頼となりました。
加えて走行中に上下に細かく揺れる現象があるそうなので、そちらの確認と点検も行います。
確認走行を行ってみると直進時に何となく真っすぐ走っていない感覚があり、それでも不安定とまでは言えない不思議な状態です。

まずタイロッド交換を行ないましたが、交換するのは左側なので取り外した元のタイロッドの長さを測定し、取り替えるタイロッドの長さを同一にして車両に取り付けました。
この状態から各ホイールにセンサーを装着してアライメント測定を行ってみたところ、確認走行で感じた症状の原因となる数値が出ました。
真っすぐ走っていない原因として、スラストラインがズレて斜め左に向かって走行しておりフロントトーアウトも過大な状態でした、
過大なフロントトーアウトをゼロに調整したあとリヤトー調整ボルトを左右とも新品に交換し、リヤトー調整を行ったあとにフロントトー調整を行って作業終了です。
調整後のテスト走行を行うと、最初に感じられた不思議な感覚は消えて真っすぐ走るようになりました。
また安定した走りとなり、路面への追従性も良くなっているように感じられます。
走行中に上下に細かく揺れる現象について、60km/hを超えたあたりで振動が感じられましたので、ホイールバランスを測定しました。
右フロントホイールから測定したところ、アウター40g、インナー30gのアンバランスが表示されたので、0gになるよう調整。
左フロントホイールを測定すると、こちらもアウター40g、インナー30gのアンバランスがあったため、0gに調整。


右リヤホイールを測定したところ、アウター側に70g
インナー側に35gのアンバランスがありました。

このようにアウター側に90gのバランスウエイトが貼ってあり、この反対側に70gのアンバランスが表示されたため、全てのバランスウエイトを取り外し、バランス再測定後に0gになるよう調整しています。
残り左リヤホイールはアウター40g、インナー30gのアンバランスが表示されたので、0gになるよう調整。
以前ホイールバランスを調整されたお店のホイールバランサーの較正が取れていなかったようですね。
調整後にテスト走行を行うと、60km/hを超えても振動は感じられませんでしたので、大丈夫でしょう。
これでオーナーのIさんに納車させて頂きました。
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posted by アムロジン at 19:31|
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