
マスタングに乗られるMさんよりアライメント調整依頼がありました。
ショップさんで車高調整を行ったあとショップさんを通じて他店でアライメント調整を行われたところ、リヤタイヤの左右のフェンダー内への収まり寸法差が大きくなったそうです。
確認してみると左側タイヤはフェンダーとほぼツライチですが、右側タイヤはフェンダーから10mmほど中に入った状態で見るからに左右差の大きな状態です。
アライメント調整の用紙を拝見させて頂いたところ、調整後のリヤトーは左右差の無い状態となっていました。
ところが測定を開始してみるとリヤトーの左右差が大きく出ており、用紙の数値は間違っているようでしたので調整を行いました。

今回調整した部分は矢印の付いているラテラルロッドです。
長さを調整することが可能な製品に交換されているので、専用の工具を使用してホーシングを右側に移動するように調整していきます。
タイヤとリヤフェンダーとの寸法を測定しながらラテラルロッドを調整し、アライメントのリヤトーの確認も一緒に行っていくうちにリヤトーの左右の数値が揃ってきました。
リヤトーの左右の数値が同一になった時点でタイヤとフェンダーの寸法を測定するとほとんど左右差の無い状態になっています。
そしてラテラルロッド左側のロックナット付近のロッドに過去に私が書いたマジックの文字が表れたので、調整の位置として間違っていないようです。
おそらく他店で行われたアライメント調整はラテラルロッドを調整しリヤトーの数値を合わせたものと推測できますが、較正がされていないテスターであったため、ズレた数値が結果値として表れたのでしょう。

右リヤトレーリングアーム(調整式)

左リヤトレーリングアーム(調整式)
リヤトーの調整はラテラルロッドで行うのではなく、このトレーリングアームの長さを調整して行います。
このマスタングは過去に弊社で何度もアライメント調整を行っていますので、トレーリングアームの長さを変えなくてもラテラルロッドの長さを前回と同じ位置関係にすることで解決しました。

この部分はデフキャリア上部に付いたディファレンシャルピニオンアングルを調整するもので、過去に-2度(マイナス2度)に調整しており、今回確認のため測定してみたところ-2度のままでしたので、調整は行っていません。
来月セントラルサーキットにて開催されるドラッグレースに参加されるそうなので、好成績を収められることを祈っております。
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posted by アムロジン at 20:08|
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