2014年02月20日

カーボン除去作業 パッソ

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トヨタ パッソ(KGC10)のYさんより、最近エンジンオイル消費が多いので、なんとかならないかという相談を受けておりました。

走行距離も10万キロを超えていたので、まずはエンジンのピストンリング周辺に付着しているカーボンの除去を行うことで、ある程度改善出来るかもしれないというご提案をさせて頂きました。
後日「カーボン除去」作業依頼があり、2日掛けて作業を行いました。
作業前に確認走行を行いましたが、全体的に馬力のないエンジンという印象と、アクセルを踏み込んだ瞬間に「カリカリ」というノッキング音が出た事でちょっと不安を感じたほどでした。



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初日にシリンダー内へ洗浄剤を入れてピストンリング周辺のカーボン除去を行い、汚れた洗浄剤を除去したあと新品のエンジンオイルに交換しエンジンを掛けると、マフラーより洗浄剤の残りが燃焼され、白煙となって排出されます。




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30分程度のアイドリング後にエンジンオイルを抜くと、新品のオイルがすでに真っ黒な状態で排出されます。
ピストンリング周辺に付着していたカーボンが除去され、エンジンオイルで洗浄されたということになります。




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一晩かけてエンジンオイルを全量排出させ、再び新品のエンジンオイルを注入します。
1時間程度のアイドリング後にエンジンオイルを抜くと、割ときれいな状態で抜けてきました。





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ひと通りの洗浄が終わった最後にオイルフィルターエレメントを交換し、エンジンオイルもYさんの用途に合わせたタイプを注入します。





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イグニッションプラグも新車装着時のままで消耗が激しいため、NGKのRXプラグに交換しています。
このRXプラグはエンジンの始動性だけでなく、多くのメリットがあるため、適応車種に該当する場合はお客様に説明をした上で装着をお勧めしております。


これら全ての作業を終えたあとのテスト走行では、お預かりした最初の確認走行時の馬力のない印象が消えて、キビキビと走るのが確認出来ました。
アクセルを踏んだ瞬間のノッキング音も発生せず、最初の時と同じようなアクセル開度では速度が上がりすぎるため、アクセルを戻す必要があるほどでした。

これはピストンリング周辺のカーボン除去により、本来のエンジン出力が発生するようになったものと推測されます。

10万キロ超えのエンジンではありますが、カーボン除去を行うことで新車時に近いところまで復活したのではないでしょうか。

これでエンジンオイル消費が抑えられるとYさんのご希望通りなのですが、次のオイル交換時に結果が出ますね。






中田自動車 Nakada Automobiles japan

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posted by アムロジン at 18:16| Comment(2) | 非分解洗浄(カーボン除去作業)
この記事へのコメント
自分の所有車の型式がDBA-KGC30であり、この事例の類似型式であるため今後の参考になります。
Posted by 日高 at 2022年03月20日 16:42
日高さん
コメントを頂きありがとうございます。

カーボン除去作業は弊社オープン当初から行っておりますが、普段乗りのクルマだけでなく、サーキット走行されている車両でも効果が認められております。

作業台数を多く行なってきた結果、エンジンオイル交換サイクルの長い車両と、スパークプラグ交換サイクルの長い車両ほどカーボンの付着が多いように見受けられます。

サーキット走行車両の場合、アクセル全開時にエンジンを壊さないようにする為の濃い燃調によるものと思われます。

どちらもカーボン除去作業を行なった後はエンジンの調子が良くなる結果が出ております。

今後とも宜しくお願い致します。

Posted by アムロジン at 2022年03月20日 21:01
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